ニュース: 2016年10月

いじめ問題 (2016年10月28日)

いじめがこの世から無くなることはないのだろうか?
その問いに対する個人的な答えは「いじめはなくならない」である。

残念だが、より動物的な本能に従って集団内の力関係を構築している子供社会でいじめをなくすことは難しいと思う。現に、それなりの理性と知恵を身に着けているはずの大人の社会ですらいじめはなくならない。

21世紀の今日日、我らが日本国でいじめなどという下劣な行為が行われることは甚だ遺憾に思う。

先日、岩手県の某高校の野球部員がどこかに閉じ込められ、一日放置されたというニュースを見た。
若さゆえの過ちでは済まされないレベルだが、今後どのような対処がとられるのだろうか。。。

ぼくが中学生の時同じクラスの男にいじめられっこがいた。
現在のような陰湿ないじめというよりは、からかわれるという感じかな。

その男は見た目も成績も普通(確か)で、家が貧乏とかいうわけでもないごくごく普通の少年。
単なるいじられキャラだったのかもしれない。

しかし当時の担任の熱い志を持った教師は、たとえからかい半分でもいじめ行為は絶対に許さないという鉄の意志を徹底していた。
今思えば頼もしい人だ。

ある日、からかわれたことが原因なのかふさぎ込んでいるその彼を誘って、同級生数人で地元の池に釣りに出かけようということになった。
直接言葉で示し合わせたわけではないが、子供心に彼の事が不憫というか、気の毒に思ったんだと思う。
まぁ色々あるけどよろしくやろうよって感じで誘ったんだと思う。

意外にもすんなり彼の返事もOK。

その週末、学校の近くで早朝に集合して小一時間その池まで自転車を飛ばした。
肝心の釣りの方はブラックバスブームが始まったころで、各々安っぽいルアーロッドで挑むものの、誰一人釣れなかったんだと思う。

いじめられっこの彼は昼くらいまで「なんでこいつら俺の事いきなり誘ったんだろう?」という感じで疑心暗鬼状態だったが、。夕方帰るころにはすっかり打ち解けて、口数こそ少ないもののリラックスした表情だったことは覚えている。

しかし翌日、問題が発生する。

学校に行くと、釣りに誘ったぼくら数人がその男を虐めているということになっていて事情聴取を受ける羽目になったのである。

どうやら皆で釣り場に向かって自転車をこいでいる姿を誰かが目撃し、その男を僕らが引きずり回しているように見えたとかいう通報らしい。

釣竿をもってニコニコで駆け抜ける少年達のどこをどう見ればいじめにつながるのかわからない。
その通報者の認知機能の問題だと声を大にして言えるはずもなく、ただただ教師との押し問答である。

そして延々と続く尋問最後にそれは起った。

ずっとうつむいて黙ったままのそのいじめられっこの男に教師が問いただした。

「おい、黙ってないで本当の事いいなさい。お前こいつらにいじめられてたんだろ?どうなんだ?」

もちろん否定するだろうというぼくらの思いとは裏腹に、その男はだまったままコクリとうなずいたのである。

先生の迫力に思わずうなずいてしまったということも考えられるが、子供心になかなか衝撃的なことであった。

いじめ問題を考える時、いじめる側の残虐性が主にフォーカスされる。
もちろんそれは当然だし、言語道断いじめる側は罪を償うべきである。
一方で、いじめられる側になんの落ち度もなかったのか?ということに焦点があてられることは少ない。

ネット上に、いじめられる側にも何か問題があるんじゃないの?という意見が出ているのをたまたま見つけて、遠き日の思い出を書いてみた。

いじめで悩んでいる子への僕なりのメッセージ、経験から導き出した対処法はまた別の機会にこちらのブログでアップしたい。

basscast

top-pageに戻る