ニュース: 2015年1月

ハムストリングスのストレッチ (2015年01月07日)

様々な競技を行うアスリートはもちろんですが、ヨガ教室や色んな治療院でハムストリングスの柔軟性は重要であると指導された経験があると思います。
確かにハムストリングスは機能的に非常に重要な構造です。

臨床的には、ハムストリングスは肉離れの好発部位であり、坐骨神経痛やヘルニアの症状が出る代表的な部位でもあります。慢性腰痛など様々な症状に関連する構造でもあります。

ヨガやストレッチなどでハムストリングスが硬かったり、慢性腰痛等の症状が出るとなんとなくハムストリングスをストレッチすると良いような印象がありませんか?
実際やってみるとストレッチ感を感じて一時柔軟性が増したような感覚がありますよね。
なんとなくすっきりしたような。

しかし、これには落とし穴があるので要注意です。特にストレッチをしてもなかなかハムストリングスの硬さが改善しない方、腰痛などの症状が改善しないまたは悪化する方は特に注意が必要です。

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ハムストリングスが硬くなる(硬く感じる)原因には大きく二つあります。
一つは構造的な問題です。これはハムストリングスの筋線維そのものや、周辺の関節や筋肉の問題が影響して硬くなってしまっている状態。

もう一つは神経系の問題です。神経は脳に始まって背骨の中を脊髄として走行して末梢に伝えられます。坐骨神経も腰椎から出てくる末梢の神経です。この神経線維そのものに問題(硬縮や運動機能の低下)がある場合も身体各所に痛みや違和感を感じる場合があります。

つまり、脊髄や坐骨神経のどこかに問題が発生していて、そのサインとしてハムストリングスに症状として出ているというケースです。

この場合、ストレッチは要注意です。

ハムストリングスをストレッチするために前屈すると脊髄や坐骨神経も一緒にストレッチされます。
ストレッチされたことで神経線維の内圧が上昇して神経線維への血流を減少させてしまいます。

神経線維は伸張8%で血流減少が始まり、15%で完全に血流が止まります(Lundoborg1973、Rydevik1981 ogata1986)。

血流減少は神経症状の原因の一つです。

つまり、トレーニングし過ぎの疲労だろうとか、柔軟性がないから硬く感じるなどと思い込んでストレッチしてしまうと、さらに硬くなってしまったり症状を悪化させる可能性があるのです。

全身の神経線維(特に中枢にも)影響するわけですので、アスリートの方の場合パフォーマンスに影響が出てもおかしくありません。

ハムストリングスや様々な身体箇所が硬く感じられた時は、急激なストレッチなどはせずにまずはお近くのカイロプラクティックオフィスでその硬さの原因がどこに起因するのか調べてもらうと良いと思います。

原因がはっきりした時点で正しい対処を行う様に心がけましょう。

ハムストリングスそのものが硬くなる構造的な問題についてはまた後日ブログに書きたいと思います。

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